ご挨拶

山岸 篤弘(UQC 2007事務局長)

情報セキュリティシステム全体の質的安全性向上に資する新しいツールとして、量子暗号技術に大きな期待が寄せられています。従来、量子暗号は、産業上の利用というよりは、学術的に議論されてきた分野でした。しかしながら、現在、量子暗号分野は学術上の対象という萌芽的な段階から、産業界への応用へと急速に変化しつつあり、企業を始め、研究所、大学、行政機関の間での情報共有、課題事項の整理を行う必要があります。

そこで、産学官の連携を積極的に強化し、量子暗号の可能性を一層高いレベルへと発展させるべく、「Updating Quantum Cryptography 2007(国際量子暗号会議)」を開催します。量子暗号の研究開発に携わる主要な大学・研究機関・企業から研究開発のトップをお招きし、各国開発状況や量子暗号の市場動向などの紹介をしていただく予定です。量子暗号の研究開発に携わる技術者・研究者および主要なユーザーの方々には、積極的にご参加いただけますようお願い致します。

最後に、本国際会議開催に向けてご尽力いただいた関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。