ご挨拶

昨年度に引き続き、「Updating Quantum Cryptography 2008(国際量子暗号会議)」を開催いたします。量子暗号技術は、製品化や実際のサービス試験などが行われ、産業応用が始まっています。実用化と産業化を進めるためには、量子暗号技術の高度化のみでは不十分で、現代暗号やフォトニックネットワーク技術との効果的な融合を進めてゆく必要があります。

本国際会議では、そのための方策と今後の課題を明らかにしてゆくことを目的として、量子暗号と現代暗号及びフォトニックネットワーク技術の研究開発を先導する研究者の方々に最新動向の紹介と今後の融合策についてご講演いただくとともに、内閣官房、総務省、経済産業省の担当者からも情報通信及びセキュリティ技術の研究開発推進への取り組みについてご紹介いただく予定です。最先端技術の動向や今後の目指すべき方向について相互の情報交換と共有を行い、量子暗号の実用化と標準化へ向けた有効な推進方策について議論を深めてゆきたいと考えております。

量子暗号、現代暗号及びフォトニックネットワーク技術の研究開発に携わる主要な大学・研究機関・企業の技術者・研究者および主要なユーザーの方々には、積極的にご参加いただけますようお願い致します。

最後に、本国際会議開催に向けてご尽力いただいた関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。